withで印刷できるようになりました

小説執筆エディターwithの最新版を公開しました。macOS版のwith storyが1.1.2、iPhone・iPad用のwith to goが1.1.1になります。

今回のバージョンで、withに印刷機能がつきました。Mac用はメニューから、iOS用は共有パネルから印刷を実行します。

Mac版: with story

基本機能無料
アプリ内購入でPro版機能を開放

iOS版: with to go

iPhone、iPad版:500円

Mac版の印刷ダイアログ:付箋の出力をオンオフできます
iPadの印刷シート。上部の共有ボタンからPDFを保存できます

印刷ダイアログや印刷シートからはPDFも保存できます。数年前までiOSでは保存できなかったのですが、withが動作するiOSなら印刷シートの共有ボタンからPDFで保存できます。

ヘッダーにプロジェクト名、フッターにページ番号がつきますが、本文のレイアウトは指定の折り返しでマージンいっぱいに拡大するだけの単純なものです。組版が美しいのはOS標準搭載のフォントと、OS標準レイアウトエンジンCore Textのおかげですね。

macOS版のサンプル小説:ガラスの下の母のPDF保存

withの標準折り返しは40文字なので、横書きは縦長用紙に、縦書きは横長の用紙に印刷すると読みやすくなります。横書きの時に用紙が横だったり、縦組の時に用紙が縦だと「縦に(あるいは横に)倒しますか?」と確認します。

私は毎日仕事で使いながら少しずつ機能を足しているのでアプリケーションが変わったタイミングを意識することが少ないんですが、印刷機能は大きく変わりました。まず、人に読んでもらうことができるようになります。私は幸いなことに妻が小説を読める人なので初稿を読んでもらうことが多いのですが、昨日も「大久保セブン」の次回の初稿を読んでもらうために、搭載したばかりの印刷機能で出力したものを読んでもらいました。形があるのはいいものですね。

withのver 1系列、どこまでやろうかと思っていたのですが、印刷機能でひとまず完成としたいと思います。バグフィックスやパフォーマンス向上、ドキュメントの整備などは引き続き行いますが、メインの開発はver 2に移行していきます。画像には対応しておきたいし、SF小説を書くエディターなので数式は必須です。フォーマッターと校正、自動見出しなんかはインターフェイスの変更を伴うメジャーバージョンアップの時がいいですからね。

今回、印刷機能の副産物として、PDF保存が可能になりました。


このPDFは、Apple標準の印刷システムを利用してレイアウト用のデータを保存したものです。PDF編集ソフトでの再編集や、アクセシビリティ用途を目的として生成したものではありませんので、皆さんが「PDF」と聞いて期待するものとは、少し性質が異なります。


実際に確認したところ、このPDFは読み上げに対応していません。また、短い語句は検索できても、検索するフレーズが長くなると一致しない場合があります。印刷時の文字配置や、PDF内部に記録される文字情報の分割方法が影響していると考えられます。アクセシビリティ用の文書構造や、後から文章を編集するための段落構造も付加していません。そのため、Acrobatで文章を修正したり、Illustratorで文字を漏れなくアウトライン化したりできることも保証できません(ルビはページ外に飛びますし、句読点は横書き用に回転してしまいます)。


基本的には、PDFビューアーで見た目を確認し、そのまま印刷または共有するためのPDFとお考えください。ホテルのビジネスセンターや旅先のコンビニで印刷することは可能ですので、小説を書く場所を大きく拡張することでしょう。

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