novel-writer 3.4.0を公開しました(ドキュメントを調整したので現在のバージョンは 3.4.1になっています)。3.3.4から3.4にマイナーバージョンが上がっている理由は、PDFプレビューに大きな変更を加え、インターフェイスも変わったからです。
novel-writer 3.4.0では、外部のアプリケーションで実行していたPDFプレビューをVS Codeのエディターとして開くことができるようになりました。


また、二つのプレビューを起動するためのボタンをエディター上部に追加しました。

右が原稿用紙、左がPDFプレビューです。両方同時に使うこともできますし、カスタムCSSを使えばPDFの方は原稿用紙と異なるレイアウトで確認することも可能です。
利用しているエンジンは引き続き、CSS組版ライブラリのVivliostyleです。HTMLやCSSに策定されたいる印刷関連の仕様を実現してくれる素晴らしい環境です。今まではVivliosyle CLIというコマンドラインアプリケーションを利用していましたが、3.4.0ではVivliostyle Coreを組み込んで、内蔵アプリケーションとして実行しています。ユーザーインターフェイスのあるCLIやViewerと違い、Coreではページ送りのインターフェイスも作らなければならなかったのですが、新たにChromiumを起動する手間がなく、novel-writer専用の機能を追加もできるのでメリットの方が大きいですね。
昨日のブログに投稿した動画は『マン・カインド』の連載版原稿472ページをを丸ごとPDFプレビューしています。これだけ長いテキストだと、タイプするたびに全てのテキストの縦書きプレビューを作る原稿用紙プレビューではレスポンスが悪くなってしまいますが、一度作ってしまえばVivliostyleの中で保持してくれるPDFプレビューは軽快に動作します。
エッセイやショートストーリーの2、3ページから短編の十数ページ、そして長編の何百ページにまで対応しなければならないページ送りのインターフェイスもいいものができました。スクロールバーではこうはいきません。いずれ章の名前などもこのページボタンに付与したいものです。
今回、PDFプレビューにもプレビュー側をクリックしてエディターの該当行を表示する機能を組み込んでみました。泣き別れした段落(ページ送りで分割された段落の後半)をクリックすると正しいカーソルの位置に飛んでくれなかったりするのですが、ゲラからテキストが一瞬で探せるのはなんかすごい。原稿用紙プレビューにもつけていた機能ですが、印刷物の体裁からジャンプできるとまるで体験が変わります。短編小説ならテキストを分割しなくても書けるかもしれません。そうなるとアウトライン機能も欲しくなりますね。
今までPDFプレビューは出力前の確認にしか使っていなかったのですが、レスポンスよく動作する内蔵プレビューになったおかげで、執筆中の確認にもPDFプレビューを使うのが楽になりました。リアルタイムの原稿用紙プレビューには別の良さがありますすので、棲み分けながら強化していきましょう。
複数に分割した原稿を結合してプレビューし、プレビューから該当する原稿を開いて編集できる機能が欲しくなりますね。バージョン5ぐらいまでには実現したいものです。