サイボーグ009トリビュートへの寄稿

7月8日に河出文庫から刊行される『サイボーグ009トリビュート』に、中編「海はどこにでも」を寄稿しました。主人公は深海活動に特化した008、アフリカ生まれのピュンマです。

民放の放送局が少ない島で小学生時代を過ごしたので、〈サイボーグ009〉はアニメも漫画も幻の作品でした。漫画の書き方に出てくるやたらとダイナミックな構図の例と、アニメ大百科の紹介文がわたしの〈サイボーグ009〉でした。

そんな島にも民放が増えて第二期のアニメの再放送を見るようになり、書店で雑誌を買えるようにもなりました。
初めて買ったアニメ誌がアニメージュだったか他の雑誌だったかは覚えていないのですが、その号に、超銀河伝説の制作インタビューが載っていました。
インタビューで記憶しているのは、ピュンマのデザイン変更です。ステレオタイプな黒人のデザインから、写実的なデザインに変えた経緯です。私は顔の下半分の白い部分を唇だと思ったことはなかったので(マスクか何かだと思っていた)、なかなか衝撃でしたね。
そのとき以来、ピュンマはもっとも気になるゼロゼロナンバーになりました。出番も少なく、単行本でも独立したエピソードのないピュンマですが、今回、アンソロジーで彼の物語を描く機会をいただきました。

「海はどこにでも」では、自由を愛する8番目の戦士が宇宙を泳ぎます。
どうぞお楽しみに!

【『サイボーグ009』誕生60周年記念】オール読み切り・完全新作の豪華アンソロジー『サイボーグ009トリビュート』が7月8日発売!

サイボーグ009トリビュートへの寄稿” への1件のフィードバック

  1. 「海はどこにでも」を読みました。宇宙の中の海を高速に泳ぎまわるイメージが鮮やかに浮かびました。ピュンマの能力は宇宙でも存分に発揮されるのですね。009のシリーズと宇宙船もののツボがおさえられ、差別に対する視線も感じました。マサイの女性を中心とした三人称とピュンマの一人称とが交互に語られるのも効果的で、最後には神話的な感動がありました。ありがとうございました。

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