トークショウとサイン会@奄美

12月6日の金曜日に、奄美大島の中部にある名瀬のTSUTAYA書店でトークショウとサイン会を行います。

島の書店についてはつい先日公開された「ほんのひきだし」にも書きましたが、出身地の書店でイベントを企画していただけるのは本当に嬉しいことですね。今回イベントを行っていただく名瀬も、私の読書歴の中で重要な位置にある町です。

島で「内地」や「本土」と呼ぶ鹿児島の高校受験を考えていた私は、鶴丸予備校という高校受験塾に通うことになりました。ところがこの塾が開講していたのは、私が住んでいた瀬戸内町からバスで1時間30分かかる島の中部の港町でした。平日の受講ができなかった私は、休日の試験の時だけ塾に通うことになりました。私が通っていたのは13時から17時までのコース。帰りのバスが出るまでの1時間ほど、名瀬の町を歩けるようになりました。

この時の塾通いで、私は「古書店」を発見します。中川という小さな川沿いにあった、トタン葺きの古書店です。店の名前は失念してしまいましたが、初めてそこで買った本は富野由悠季の書いた小説版『機動戦士ガンダム』3巻組でした。食事用に、と渡されていた五百円にいくらか手持ちの現金を足して買ったはずです。帰りのバスは暗くて読めなかったのですが、翌日読んで受けた衝撃は今でもよく覚えています。ジオング出てこないしアムロは死ぬし。映画館のない島で映画がわりに読んでいた「ノベライゼーション」も、これぐらい違う話になってるんじゃないかと疑心暗鬼に陥ってしまうほどでした。

それから、その古書店には何度もお世話になりました。〈グイン・サーガ〉の5巻まではこの古本屋で買いましたし(一巻は改稿前の初版でした!)、高千穂薫の『美獣』もここで買ったかな。大学生になった頃には店は無くなっていましたが、今でも中川沿いを通ると店のあった場所に自然に目が行きます。

今回、トークショウとサイン会を開いてくれるTSUTAYAは私が島を離れてずいぶん経ってから開いたお店です。docomoの販売店に隣接した店内は広く、雑貨も子供向けの本もたくさん並んでいる素敵な書店に、ステージを置いてもらって『マン・カインド』と『まるで渡り鳥のように』、そして言葉と語りについて1時間のトークをする予定です。

もしもその日に奄美大島にいらっしゃるようでしたら、ぜひ立ち寄ってみてください。

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